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専門コラム 第55話 「たった1本の750ml入りボトル緑茶がもたらす衝撃!」

 今週は日本茶のギフト商品化についてのお話しです。

日本茶は日本人であれば老若男女の誰しもが良く飲む昔からの飲料ですよね。缶やペットボトルに入ったお茶が入って売られているのは当たり前。最初に売り出された時には、水やお茶に金を出すなんて・・・と思っていた頃をすっかり忘れるくらいに、完全に普及しました。

お茶の葉の販売も、もちろんまだまだあります。スーパーなどでお手頃に買えるものから缶入りや桐箱入りの高級なギフト用まで様々です。通販業態では京都の宇治田原製茶場、静岡の市川園が古くからのお茶専門通販会社です。

私たちの生活に根付き欠かせない日本茶ですが、これまでの概念をひっくり返して成功している製造販売会社があります。こだわりの強い高級茶をワインボトルに入れて販売されている、神奈川県本社・工場の、ロイヤル・ブルー・ティーという日本の会社です。

2001年創業、2006年設立の比較的若い会社です。元の発想は「日本茶をワインボトルに入れる」単純といえば単純な発想ですが、誰も思いつかなかったか、もしくはやってみたけれども、デザインや売り方、作り方などの詰めが甘かったかで、成功している会社は見たことがありませんでした。こちらがそのボトルに入った高級茶の専門オンラインショップのURLです。

http://www.royalbluetea.com

上記のURLからサイト左側のONLINESHOPというカテゴリーをクリックして入ると分かりますが、縦にお茶の種類、横にクラスでわかりやすくラインアップを一覧で紹介されています。

ボトル入りの高級日本茶が圧倒的に売れているそうなのですが、その日本茶の一番低い価格が4,500円の玉露ほうじ茶、一番高いものはその名も King of Greenと銘打たれた、何と!1 600,000円、税込648,000円もする、超高級玉露です。

そして何より秀逸なのが、Deluxe, Grand, Imperial, Premium, SuperPremiumと、5段階の価格帯に、分かりやすいカテゴリーの名前をつけられていることです。ギフトのネット通販は、ある程度の品揃えがある場合において価格帯で分けておくことは最低限必要ではあるのですが、それぞれの差をわかりやすくされていることが素晴らしいです。

もっとも1番低い価格帯がDeluxeです。元々高級路線からスタートされてるので、Deluxeの価格帯でも値段の高いお茶であるとは分かります。さらに上に上にと、徐々に積み上げられた感じでしょうか。

そして究極は King of Green HOSHINO Super Premium 600,000円のお茶です。受注生産、専用桐箱入りとされています。

キャッチコピーには「本物を伝える思い、玉露の最高峰福岡県八女市星野村「伝統本玉露」ワインボトル入り160万円の超高級緑茶」

ボディコピーには「農林水産大臣賞(第70回全国茶品評会 玉露の部)を受賞した伝統本玉露の茶葉を使用、4kgしかない希少な手摘み茶葉のうち600gを入手、本物の高級茶を伝えるべく最高のボトルドティーができました。」と希少価値を伝えています。

実際にどの程度この 600,000円のお茶が売れているのか分かりませんし、他にも300,000円の商品もあります。ですが、売れる売れないに関わらず、フラッグシップ的な位置付けや、ブランディングとしての効果としてはとても高いでしょう。こういった価格帯があることで5,000円なら買いやすいかも・・・その値段でもDeluxeだし・・・と思えてしまうのですから。

また、商品ラベルやパッケージデザインも秀逸で、和と洋のバランスが程よいシンプルでスタイリッシュな高級感ある、誰にも通用する洗練されたデザインですし、ラベルへの名入れサービスも有償で用意されています。

ブランドストーリーや、徹底した製造管理の工場についても紹介されていますのでご興味のある方はこのロイヤル・ブルー・ティーのサイトを覗いてみてください。オンラインショップだけでなく全国の百貨店などリアル店舗でも流通販売されていますので、売上としては卸販売の方が大きいのではないのかなと推測しています。

ちなみに私は明日からの出張手土産用に、今日初めてここのお茶を近くの百貨店で買い持っていきます。さすがにSuper Premiumラインではありませんが。

ビジネス利用の場合、相手がお酒好きでない場合も考えられますし、この商品はサプライズ感もあり、こういった法人ギフトでも大いに活躍していそうなお茶です。

あなたの会社も世間常識を凌駕する、超高級ラインを生み出すことが出来るかもしれません。

ほとんど売れない高価格帯から逆算で組み立てるマーチャンダイジングは、ギフトの購買喚起にとって重要なブランド構築にも繋がっていきます。

チャレンジする価値は十分にあるでしょう。