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専門コラム 第8話 「願いなきモノは、記念日やイベントでのチャンスはない」

 

 

今年はどんなクリスマスをお過ごしでしたか?

我が家では高価なプレゼントだったので悩みましたが、中学生の息子にVR用ゴーグルをプレゼントしました。

欲しかったたようですが、値段が高いからどうせ買ってくれないだろうと諦めていたようで、照れながらも相当嬉しかった様子。私もすごく嬉しい気持ちになりました。

初めて少し自分でもVRゲームをやってみましたが、びっくりするほどのリアルさに感動、少し怖くもあり、妻などはしばらく気分が悪くなってしまいました(笑)

人間の欲求や技術革新、ITの進化はどこまでいくのか。怖くもあり、楽しみも大いに感じた実感した次第です。

 

 さて、今週は年内最後のコラムです。

先日自宅近くのバーに行き、隣に座ってらっしゃった初老の男性が「クリスマスなんてキリスト教でもないし、祝う必要はない」と熱く語られました。何十年もそう言い続けて来られたのでしょう。誰もが一度は考えさせられることではあります。

しかし、商ビジネスの現場ではそうは言ってられません。

先日、当社に相談に来られた雑貨などの通販をやっている経営者から「園社長、ギフトではどのイベントが今後一番有望ですか?」と聞かれました。マーケットから入られる感覚です。

このような質問は結構受けますが、私からの答えは「社長、その前に自社の扱う商品が、どんなシーンでどんなイベントで利用したくなるような商品か?や、そのイベントで利用するための意味もしっかり持たないといけません。」でした。

年間イベントの中には商業的な要素を絡めることはギフトのみならず、皆さんもよくご存知の通り、消費行動を先導する事例は数多くあります。

ホワイトデーは、福岡の老舗和菓子メーカーの石村萬盛堂さんが、マシュマロをバレンタインのお返しとしたのが最初というのが有名です。節分での恵方巻きは大阪の寿司屋から始まったのをセブンイレブンが一気に広めたのも有名ですね。

他にも主だったものとして
・土用の丑の日にうなぎの蒲焼を食べる習慣が定着。
・カーネーションを母の日に贈る習慣は、アメリカの少女が亡き母に捧げたことが始まり。
・ハロウィンでお菓子を配る、仮装をして練り歩く。
・サンタの衣装がコカコーラの宣伝広告でコーポレートカラーになっている。
・お正月に餅を食べるのは歯固めの儀に由来。
・バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣は日本だけ。

最近では毎月29日を肉の日にしたり、イマイチ広まりませんが11月22日をいい夫婦の日にしたり、無理やり語呂合わせだけの記念日は、1年間すべての日で、ある意味勝手に制定されており、そのほとんどが商業ベースのものです。

でもほとんどが定着していないと思いませんか?
なぜ定着しないのでしょう?

それは定着しているイベントを見れば明らかです。
定着しているイベントはまずイベントそのものがあり、商業ベースの部分は後からうまく組み合わせられています。

クリスマス、正月、中元、歳暮、母の日、父の日、土用の丑、恵方巻き、ハロウィン、バレンタインにはイベントの理由とこれまでの歴史がしっかり刻まれていることに人々が共感、納得し、そのイベントに相性の良い商品をしっかり見定めて
買うことができているからです。

単に商品を売りたいがために記念日を作っても成功することは今後も難しいでしょう。企業論理で人の心は動かせません。

すべてのイベントで利用される商品は、願いが込められているものです。ここ数年ずっと言わ続けているコト消費もありますが、モノの視点からだと「コトから入るモノ消費」です。

クリスマスプレゼントの願い →贈る相手の喜ぶ顔が見たい
お正月のおせちやお屠蘇   →1年の計は元旦にあり いい年にしたい
お中元やお歳暮       →お世話になった方に感謝を伝えたい
土用の丑の日        →暑い夏をスタミナつけて乗り切りたい
恵方巻き・豆まき      →厄除けをして幸運が訪れますように ….など

どうですか?すべてにおいて結構重めに、人の願いが込められているのです。
現在の満たされた物質社会、情報化社会では、安直な企業論理からの記念日などでは人の心は動かされないのです。

あなたの会社のビジネスや商品は願いが込められるものでしょうか。年末年始のゆっくりした時間、一度立ち止まって考えてみてください。

私自身も未来に向けて、クライアントの成功のために何を成すべきかを研ぎ澄ます、有意義な時間にしたいと思っています。

年末年始、飲み過ぎ食べ過ぎには注意してどうぞ良いお年をお迎えください。