専門コラム 第9話 「”どんな人に利用されたいか”が大切な理由」
明けましておめでとうございます!売れるギフト通販研究所、園です。
2018年お正月、いかがお過ごしでしょうか。
本年も”売れる”ギフト・通販のための提言コラムを毎週に渡って提供してまいります。
貴社の通販事業のヒントとしてぜひご活用ください。
さて、お正月商戦で真っ先に思い浮かぶのは「福袋」ですね。
日本の正月の風物詩ですが、福袋をギフトの視点から考えますと、お店からお客様へ「今年もよろしくお願いします」という意味で捉えますと、年始のご挨拶ギフトとも言えます。
ネット通販の時代ですが、福袋においてはまだまだ百貨店のパワーは根強く、各百貨店が集客のために力を注いでいるのは事実で、今年は銀座松屋の2018年福袋がとてもユニークで、400種類、3万個もの福袋を用意。テーマは「魅せる福袋/体験する福袋」だそうで、ユニークな企画内容を少しご紹介します。
・カホゴにあなたをお助け福袋 17,280円
過保護に育ったミレニアル世代を美しくするために松屋銀座が「カホゴ」な程サポートする福袋。フェミニンな甘いテイストのトップスとスカート、甘い香りのフレグランス、入浴剤など9点が詰め込まれた福袋。
・「めざせ9秒台!」君の足を速くする福袋 20,000円
今年、陸上男子100メートルで日本人初となる9秒台の大記録を達成。夢をかなえるお手伝いを兼ねた企画として、五輪出場を経験するアスリート為末大氏のかけっこスクールの特別レッスンと子供向けのランニングシューズがセットになった福袋。
・GINZAのキャリアウーマン35足 福袋 32,400円
忙しく働く女性のための35足の婦人靴(パンプス・サンダル・ブーツ・レインシューズ)が入った福袋。1ヶ月、毎日替えても脚が足りない!
・マトリョーシカ トラベル福袋 27,000円
大型スーツケースの中に機内持込可能な小型のスーツケースが収納。
その中には、ボストンバックやリュック。更にグルーミングやシューケアセットまで旅行にはとても便利な全13点入った福袋。
・イケオジをつくる福袋 64,800円
男の魅力は50代から!大人の男性を「イケオジ(イケてるオヤジ)」にするコーディネートを松屋銀座 紳士部が総力を挙げてセレクト。もうオジサンとは言わせない!
他に同世代の女性や母親、上司から支持される女性目線で商品選定をした「国民的彼氏をつくる福袋」27,000円や「フォトジェ肉!」イベリコ豚の生ハム1本福袋「100%ピュアイベリコベジョータ1本福袋」216,000円もあり、今年最高価格の福袋は、「ロマネ・コンティ6本セット福袋」で1,300万円です。
趣向を凝らし、よく考えられた企画は面白いですね。アイデア出しから、実現に至るまでは相当な苦労があったでしょう。そして、全ての企画に共通しているのは、「どんな人に」使って欲しいかです。
「どんな人に」という部分に照準を合わせると、コト消費を難しく考えずとも自然とコトにまで発展するのです。
そもそも福袋は、今も昔も百貨店での人気が高いのはなぜか?
百貨店=いいもの=ブランド=値段が高い=福袋はお得という、単純明快な図式での購買心理を突いたものです。
この購買心理を利用するには、中小企業においても日頃からブランディング=企業価値や商品価値を磨き続けていき、「いいもの」=質が高いと見られる状態を作ることが、福袋だけでなくイベント企画ではさらなるパワーを発揮します。
あなたの会社の商品やサービスは、常にブランド価値を高めていますか?
どんなお客様に利用されることを望んでいますか?