専門コラム 第210話 新事業を生み出し、かつ成功させるための「源」とは何か?
「社員から提案があって立ち上げた新事業ですが、もうたたんでしまおうかと・・・。どう思われますか?」
旧知のS社長からこのようなご相談のお電話が先日入りました。
「担当者に責任を持って取り組むように新事業を託したのですが、一向に売上が上がってこずで。」
多くの中小企業においてこのようなことはレアケースではなく、よくあることです。しかし、大抵の場合で根本的な共通原因、要因があります。
それはズバリ、会社の今、未来を作るために重要な新事業の立ち上げや新商品に対し、社長自身が担当者に投げてしまうことです。
そうは言っても「ウチではそのようなことは絶対しないよ。」という社長も大半ではないでしょうか。しかし、果たしてそうでしょうか?
もちろん最初の決済時点では社長が承認し、担当責任者を決めて進められるでしょう。ですが、新事業のプロジェクトがスタートすれば、社長はさまざまな報告を受けながら「こんな数字でいいのか?これからどうするんだ?」と、担当者に詰め寄る。
萎縮してしまった担当者は混沌とするばかり・・・。
新事業の立ち上げ時点ですぐに数字が上がることなどほとんどのケースではあり得ないのですが、多くの社長はそれに我慢が出来ず、先のS社長からのご相談のように「せっかく立ち上げた新事業ですが、もうたたんでしまおうかと・・・。」となるのです。
もしこの新事業が、社長自身の肝入りでスタートしていたらどうでしょう?
経営者であれば、誰もが粘り強く、2年、3年、5年、10年と先を見据えながら、今はまだまだだけど絶対にモノにしてやる!と、様々な視点から深く考え、成功するまで取り組まれるのではないでしょうか。
切り上げること、諦めることは簡単です。しかし、数ヶ月などの短期間で成功を手に入れることは、弊社が指導させていただいているギフトビジネスおよび通販ビジネスでもそうですし、どのようなビジネスであっても、ほとんどの場合では難しいものです。
コロナによって世の中が、半ば無理矢理に大きく変化しました。小売業においてはEC市場が劇的に伸びてより一層の脚光を浴び、BtoB中心だった事業からBtoCも視野に入れて取り組みを始められた企業も多々あり、またその逆もあり、2021-2022年は弊社にもたくさんの経営者の方々からご相談や、指導のご依頼が寄せられました。
そこで必ずお話させていただいていることは「担当者を設置しても構わないのですが、必ず社長自身がプロジェクトリーダーになってください。」です。
多くの中小企業では、登用する社員スタッフに限りがあります。やる気のある人はいるけれども、優秀な人も経験値の高い人も少ない。
ただ大企業と大きく違う利点は、社員は常に社長の近くで、社長の仕事ぶりや熱意を見ながら、側にいて勉強が出来、成長できることです。もちろん最低条件として、社員自身の成長願望があれば・・・ですが。そんな社員を成長へ導き戦力化することも社長の重要な役割です。
案ずるより産むが易し。しかし、言うは易し、行うは難し。
誰も知っている格言ですが、初心に帰るという意味も込められていると思います。考えるだけでもダメ。言うだけでもダメ。
社長自らが考え、言うだけでもなく、行動しなければ、中小企業の成長発展はありません。
2023年、今年はギフトで事業を飛躍させたいとお考えの経営者の方へ。様々な成功事例もご用意した本年初のセミナー開催、2月15日の東京ビッグサイトまで私に会いにお越しください。熱い思いを持たれている経営者との出会いを心よりお待ち申し上げます。
【第95回ギフト・ショー セミナープログラム詳細・申込ページ】
登壇日程 2023年2月15日(水)16:00~17:30
講演テーマ:儲かる「ギフト化」で事業を飛躍させる”3大戦略”を成功事例とともに大公開!
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