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専門コラム 第151話 「逆境こそ!」と行動しなければチャンスは訪れず、モノにも出来ない。

先週のある日、ギフト通販事業で当社がコンサルティングをしている、関西が拠点のクライアント企業のS社長が出張で東京に来られ、JR新宿駅近くの喫茶店でお会いしていました。

お会いするやいなや、開口一番にこう言われました。

「このコロナ禍の中、おかげさまで大幅な黒字化ができました。園先生、ありがとうございました!」

「頑張ってくれた社員に決算賞与まで出せることは、とても喜ばしいことで経営者冥利につきます!」

私自身もまさにコンサルタント冥利に尽きる、とてもとても嬉しい言葉を聞けました。

このS社長は社員の給料を増やしてあげること、それで社員が喜ぶ姿を見れることが何よりの喜びだと、日頃より常々おっしゃられていました。

経営者によって社員給与に対する考え方は様々あると思いますが、いくら社員を言葉で労っても限界がある。営利ビジネスを営む以上、具体的にお金で評価してあげることこそが何よりであり、経営者自身の喜びもそこにある・・・というのが、このS社長の考え方です。

かといって“信賞必罰”なのではなく、”信賞”の部分のみで評価をされていて、頑張って実績を上げれば上げるほど、固定給にプラスして年収が大きく上がるシステムです。

さらに、S社長はこうも続けられました。

「新型コロナが襲来した昨年の初め、海外やホテル業にも絡む事業もやっている中、どうしようか?と少し悩みましたが、それは一瞬。このような逆境の時ほど、伸びしろのありそうな事業へ積極投資し、将来のために歩みを止めず、チャレンジし続けてきたことが、後半になって実を結んでいきました。」

「これまでの経験上でも、リーマンショックや東日本大震災の時もでしたが、一時的には確かに凹みましたが、世の中の動きが停滞したり、経済活動が大きく低下したりした時の方が、本当に新しいチャンスが生まれるんですよね!」

と、実に生き生きと話されました。

もちろんある程度の資金がないと、事業投資も出来ません。これは常日頃、どのような経営状態を保っているかによりますので、もしあなたの会社が自転車操業状態であるならば、チャンスと思ってもなかなか突っ込めないのは致し方ないでしょう。

ですが多くの会社では、ある程度の余力を持った上で、経営されているはずです。

今のコロナ禍の状況では、当社が専門とする販売手法 ”通販” は巣ごもり需要の追い風を受け、確かに多くの当社クライアントの通販事業も絶好調です。また、海外にも行けない現状からか、富裕層マーケットや準富裕層マーケットでも、高額な宝飾品、車、別荘などの販売が絶好調です。

一方、旅客業、観光業、飲食業、エンタメ業など、人の移動や人を集めねばならない業種、またそれらに納品したり絡む業種も大変な苦戦を強いられていることも事実で、企業の稼ぐ力の格差が生じ、個人の収入格差までもが顕著となって、ますます収益格差・収入格差の二極化が進み、そのグラフはK字状態です。

コロナワクチンが世界的にも日本国内でも接種が進み出し、さらにコロナ治療薬の開発が進んだりして、いつかは収束します。(しなければなりません!)

その時まで動かずにじっと耐え忍び、世の中が正常化したら一気に動こうと考えている経営者の方、会社もあるでしょう。それはそれで間違ってはいない経営戦略です。ただこれはコロナ禍でも安定して稼いでいる企業かつ、将来も揺るぎない資本力の大きな企業だけが出来る戦略です。

独自の強みを武器に、競合他社や大手企業の間隙をくぐり抜いていかねばならない中小企業ではコロナ禍に限らず、このような逆境の時にどう考え、どう動き、何に投資するかを素早く決めて行動していなければ、収束後に大きく動き出すであろう世の中の多くの会社の渦の中で埋もれてしまいます。

それではたとえ社会全体の好景気からもたらされる小さな利益は得られても、大きな利益は決して得られません。そしてパンデミックは一旦収束しても、いつまた襲ってくるとも限りません。また地震や天候などによる大きな被害をもたらす天災もいつ起こるのか分かりません。

「ピンチをチャンスに」

言い尽くされた言葉で、誰もが口にし、理解もしている言葉ですが、実際に本当に行動に移せる人というのは、現実的には限られています。

だからこそ、そこに大きなチャンス=勝機が生まれるのです。

逆境の時に備え、そして逆境の時に動き、そこから大きな勝機を掴み取って、あなたの会社の事業の成功・成長へとぜひ結びつけてください。

そしてギフト通販事業への投資をお考えならば、当社の門をぜひ叩いてみてください。熱い気持ちを持った経営者や経営者層の方との”熱い出会い”をいつでもお待ちしています。