専門コラム 第202話 高くても買われるアップル。高いほど買われるのがパーソナルギフト。
「高くても買う」アップル首位。
これは26日(月)日経MJ第2面の見出しです。日経リサーチによる2022年版ブランド戦略サーベイとしてまとめられた記事からですが「高くても買いたい」指標である価格プレミアム消費者ランキングで、アップルジャパンが今年度の首位とのこと。
実は私もアップル信奉者・・・まではいきませんが、製品は長く色々と愛用しています。iPodに始まり、iPhone、iMac、MacBook、Apple Watch、Apple TV、iTunes。
ここまで使ってきますと、他社のPCや携帯と比較したりすることはほぼなく新製品を購入します。アップルが積み重ねてきたブランディングが、私をそうさせています。
以下が紙面掲載されたランキング、読まれた方もいらっしゃるかと思いますが、ここでも記しておきます。 ※ ( )は前年順位
1位(2)アップルジャパン
2位(1)ソニーグループ
3位(4)キューピー
4位(3)ハーゲンダッツジャパン
同4位(5)ゴディバジャパン
6位(8)味の素
7位(7)パナソニック
8位(10)オリエンタルランド
同8位(13)トヨタ自動車
10位(11)カゴメ
11位以下 TOTO、日本マイクロソフト、キッコーマン、任天堂、ミツカン、スターバックスジャパン、星野リゾート、日清食品、ハウス食品、セイコー
名だたるブランド、企業が名を連ねていますが、日本国民全員が使っているブランドでしょうか?全員が大好きなブランドでしょうか?
決してそうではないですよね。好きな人が多いという指標とも言えますが、このランキングは「高くても買いたい」ブランドのランキングです。
ではどうしたら自社のブランドや商品が「高くても買いたい」と、アップルのように思ってもらえるのでしょうか?
様々な見方があると思いますが、個人的な見解を申し上げれば ”共感” が最もしっくりくるキーワードです。
製品デザインがカッコいいとか、操作性が優れているとか、そのようなことだけで「高くても買いたい」ランキングで1位になるほどの高いブランド力は作られず、長く保てません。
「革新性と先鋭性」という企業姿勢に”共感” するユーザーが、アップル製品を長い間「高くても買いたい」ブランドにしているのです。
その企業姿勢が製品づくりに注入され、ブランドとして表現される。そこに共感するユーザーがブランドを支える図式です。結果として売れて儲かる企業になっているわけです。
もちろん、すべての人がアップル信奉者になるわけではありません。ですが強く支持する人たちからの ”選ばれる理由がある” ブランドになっているのです。アップルとて創業当初から多くのユーザーに受け入れられたわけではなく、小さな小さな会社だったのですから。
当社が専門とするギフトビジネスの世界でも、実は同じことが言えます。
私の著書にも書いていたり、常日頃からセミナーやコンサルティングの現場でもよくお伝えしていますが、ギフトとは基本的に指名買いされるもので、儀礼的なギフトはすでに有名な巨大ブランドが強いです。
しかし、より身近な人へのパーソナルなギフトでは有名無名はさほど関係なく、自分が気に入ったブランドであればあるほど、その後のリピート購入にも大きく繋がりますし、贈る側はもとより、贈られた側も顧客として取り込めることも大いにあります。
先の日経MJランキング隣の第3面では、子供服ブランドのミキハウスの記事があり、そこに書かれていたのは・・・
「より価値の高い商品を作る、目指すのは世界最高級ブランド」というミキハウス木村社長の力強い言葉でした。
あなたの会社の商品やブランドは選ばれるブランドになっていますか?
高くても買いたいと思われるブランドになっていますか?
当社では有名無名や企業や事業の大小規模に関わらず、決して簡単な道ではない ”選ばれる理由がある” ”共感される” 「高くても買いたい」ギフトブランドになるために、またそれが売れる仕組みを作る指導と支援をさせていただいています。
セミナーへのご参加など、当社の門をどうぞ叩いてみてください。きっと道が開きます。