専門コラム 第225話 2025年ギフト新時代到来。ギフト市場11兆円に。ソーシャルギフト2.7兆円に。
「LINEギフト累計ユーザー3,500万人」「ギフトモール月間訪問ユーザー数3.600万人」
これは、新たなギフトECとして存在を高めているソーシャルギフト、デジタルギフト(eギフト)と呼ばれる代表的な2つ、現在のユーザー数です。すごく勢いを感じる数字です。
ソーシャルギフトがますます勢いを増すであろう2025年、ギフト市場はどのように変化を遂げながら、どんな未来が訪れるのか?
現在のギフト市場規模全体と、その中で存在感を最も高め出してきているソーシャルギフト市場を見ていきましょう。
ギフト市場規模全体の推移では、コロナ禍前の2019年は10.7兆円まで、少しずつ増加していっていました。しかし、2020年には新型コロナの影響により10兆円を割り込む規模にまで落ち込みました2023年には10.8兆円となり、2024年には11兆円に達すると予想されており、再び上昇してきています。
ただし、儀礼的、伝統的なギフトとして代表的なお中元・お歳暮がダウントレンド傾向にあることは時代の流れと言えます。(それでもお中元・お歳暮を合わせて1兆5千億円ほどあるので、まだまだ大きいギフトシーンであることはお忘れなく)
一方で、コロナ禍があったからこそ大きく伸長してきているのがソーシャルギフト(e-ギフト)です。代表的なところを挙げますと、LINEギフト・ギフトモール・Anny・ギフティなどです。
別表からも分かる通り、2025年には2兆7千億円と予測されており、お中元・お歳暮を合わせての1兆5千億円を大きく上回り、近いうち2倍以上の規模に成長することは間違いありません。ギフト市場規模の中でも25 %、ソーシャルギフトは1/4を占めるほどになって成長してきています。
では、どれほどの人々がソーシャルギフトサービスの存在を知っているのか?オンラインギフト総研が2024年9月に発表したアンケート結果がこちらです。
Z世代では4割が利用した、サービスを知っていて利用したい。約7割が利用したいとなっています。他世代でも3割が利用した、サービスを知っていて利用したい。約5割が利用したいとなっています。
全世代において、2人に1人以上がソーシャルギフトサービスを知っていて利用していたり、知らないが利用してみたいという状況まで、もう来ているのです。
さらに、このオンラインギフト総研の調査の中でもう少し深く掘り下げているのがこちらです。Z世代だけが対象ではあるのですが、ここは注目です。
誕生日が70%あるのは、友人や恋人になどでまあそうだろうなあと思いますが、注目すべきポイントは、自身の親に対しての母の日、父の日の贈りものでソーシャルギフトを多く利用していることです。Z世代の親なので、受け取る側は30代後半〜40代後半あたり。ITリテラシーがある大人世代です。
ソーシャルサービスでギフトを受け取った側の親世代が、贈られたことでソーシャルギフトサービスの存在や利便性を知り、自身でも利用していく人がたくさん出てくるでしょう。今やシニア世代であっても、SNSであるLINEは大半の人に使われているわけですから。
変化を続けながら成長を続ける、2025年のギフト新時代。
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