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専門コラム 第163話 価値を磨き続けた先に手に入れる、明るい未来とは?

「化粧箱のデザインを決定しなければなりません。園先生、ZOOM面談をお願いできますか?」

当社のあるクライアント企業からこのようなメールをいただき、一昨日デザイン決定についてのZOOM面談を行いました。

そうです、いよいよ今月末、当社クライアントの新しい”ギフトブランドおよびギフト商品”が誕生しようとおり、初披露はギフトブランド専用のWEBサイトと展示会への出品で、9月30日と決まっています。

ギフトに可能性を見出し、当社の門を叩かれたこのクライアント企業の社長と奥さんが、時には喧嘩もしながら・・・2人3脚で自社の強みを凝縮した、世の中になかったものをクリエイトしよう!ということで着実に進めてこられて、完全オリジナルの新しいギフトブランドと新しいギフト商品が世に出されようとしています。

オープンされていないのでどんな商品かはまだ申し上げられませんが、世に出た暁には当コラムか、何かの形でご紹介したいと思います。コンサルタントとしてこのようなデビューの瞬間というのはとても嬉しいもので、その日が待ち遠しい限りです。

しかし、ここがゴールでは決してなく、ようやくスタートラインに立ったのです。当社が掲げる ”売れるギフト” となるための準備は整った。ここからのビジネスとしては、売れる=支持される、支持され続けるという状態をより大きくしていく必要があるわけですが、巨大な小売市場、伸び続けるEC市場で後発企業が戦うための”大きな武器”を手にすることは出来ました。

ここまでの道のりの中、特に初期段階、ヴィジョンや商品開発を考えていただく際、このクライアント企業に対して言っていた、重要なことを1つご紹介します。

「決してネットを見ないでください」です。

なぜ、ネットを見てはいけないと言ったのか?

当社のコンサルティングでは毎回、予め体系化した各テーマが進むごとに課題をお出ししてます。この課題の答えを都度出していれば、クライアントにとっては楽かもしれません。しかし、コンサルティング期間中にクライアント自身に力がついてなければ、また悩み続けるだけで、いつまでたっても自走できる状態にならないし、そうなって欲しくないからです。

そのために答えよりも考え方のヒントを授け、クライアントご自身の力で考えていただき、導き出された答えに対してアドバイスをさせていただいたり、答えがよくなかった時には、1から考え直してもらうこともあります。

その出された課題に取り組もう!とされた時、今の時代、多くの方がネットから情報を得て参考にしようとします。ネットから情報を得ること自体が悪いという訳ではありませんが、独自の、オリジナルの、自社の強みを生かし、ということを基本とする当社コンサルティングからだと、特に初期段階において、競合他社の先行情報(いいものも悪いものも含めて)に溢れるネットは、はっきり言って”邪魔”でしかない・・・のです。

さらになぜ、そこまで独自の・・・にこだわるのか。

このことは当コラムやセミナーなどでもよくお伝えしていますが、新商品開発はもとより、それが既存事業や既存商品のリニューアルであっても先行企業から見れば、すべて後発です。

後から戦いの中に突っ込んでいくわけですから、これまでにはない・・・や、これまでありそうでなかった・・・といった画期的なものでない限り、商品がたとえ安いから買われることがないというギフトビジネスの特性があったとしても、他社と似たり寄ったりであるなら、商品価値も内容も価格も、特にネットでは簡単に見比べられてしまいます。

また、自社の顧客にはなりづらく、運良く顧客を獲得できたとしても長続きしない、浮気されやすい顧客を生むことになり、LTV指標の低い、離脱されやすい顧客ばかりを手に入れることになり、事業の継続性、発展性、効率性の観点からも、極めて弱いものになります。

後発だからこそ、オリジナル、独自の価値をまず最初に設定して戦わないと、この成熟した小売市場、およびネット市場では到底戦えない・・・。

独自化によっていわゆる戦いを略す、”独自化戦略”を原則としています。

多くの人が他の先行企業のサイトや商品が良く見えてしまうのがネット情報で、どうしても先行で成功している企業と似た方向へ進みがちになります。もちろんSWOT分析におけるT(Treat=脅威)をネットから探ることもあると思いますが、その前段階においては、先の「ネットを見ないでください」となるのです。

自社に向き合い、自身に向き合う。目を閉じて、瞑想しながら何日もかけて、どんなことが我が社にできるのか?我が社の強みはなんなのか?をノートやメモ帳、ホワイトボードに殴り書きしていったり、パソコンに思いつくまま打ち込んでいったり。時には社内の人、友人など外部の人と話してみたり。

苦しみ、もがきながらも独自のもの、オリジナルなものを追い求めていってほしいのです。そのように苦んだ末に、いよいよデビューを控えた先のクライアント企業は、ようやく自分たちが一生をかけて追い求めることができることを、ギフトブランド・ギフト商品に込めることが出来て、ようやくここまで来ました。ただし、販売開始するその先は誰にも分かりません。

ですが1つ言えるのは、必ず共感してくれる顧客を獲得できることです。その数が多いか少ないかはこれからの販売計画の実施に基づく結果次第ですが、独自の世界観をしっかりと携えているので、この先の結果から手に入れられるものは、

・オリジナリティ溢れる世界観に共感してくれる利用者

・浮気されにくい顧客

・真似されづらい世界観のブランドや商品

ここから強いファンを多く獲得し、事業を大きく育てる。あとは得たい売上・利益に向け、事業を邁進させるのみです。

ネットなどの他社情報ばかりに振り回されている暇があるなら、独自の価値を磨き、独自の理念・考えを、自社ブランド・自社商品に落とし込む時間に充てて欲しい。ギフトや通販ビジネスに限らず、どんなビジネスもそうですが、これが後発企業としてのスタートラインです。

あなたの会社では、溢れる情報に振り回されていませんか?

強みや考えは、商品やサービスにしっかり落とし込まれていますか?