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専門コラム 第218話 アフターコロナの売り場と買い場、リアル×ネットで稼ぐために必要なこと。

「母の日商戦に向けて、商品ラインナップを考えました!園先生、いかかでしょうか?」

先日、ライフスタイル提案のカフェを経営する当社クライアントから、母の日や今推し進めている新商品開発などについてのご相談を受けていました。

このようなイベントでは商品はもちろん、販促も大事なわけですが、イベントが終わってからも、中長期的なギフトの戦略上では重要です。

大きなギフトイベントの終了後、どう今後に繋げればいいのか?

まずはマーケット全体から見ていきましょう。

5月にはコロナが5類になり、よく言われていた”日常を取り戻す”という状況に、いよいよ本格的に突入します。とはいえ、コロナ禍の中で大きく進んだ小売のEC化は、アフターコロナにおいても伸長を続けることは間違いないことは大前提として。

ギフト市場はコロナ禍においては、人が動かない、外出しない、人に会えないという状況が続き、一時的に市場が縮小しました。

世界中がゴーストタウン化していた2020年はまさしく顕著で、ECではギフト商品が自家需要として利用されたりして、大きな凹みまではいかずとも落ち込んでいました。

徐々に回復し、今年2023年予測ではコロナ前の2019年と同じ市場規模に戻ることが予測されています。ただし、その中身は大きく異なるでしょう。

そうです。コロナ禍でEC利用が大きく進んだからです。

ECの中でも物販系、いわゆるネット通販は上の表からも分かる通り、コロナ禍前でも右肩上がりであったのが2020-2021年にはさらに大躍進、小売全体の中でのEC化率は、2013年時点から2.3倍にまで伸びました。

コロナ禍前まではネットを利用していても、情報収集活用やSNS活用程度に止まっていた人たちが、コロナ禍で物販購入も行うようになった。ネット通販利用に対する抵抗感がなくなったり、利便性に新たに気付いた人が大きく増えたことを意味しています。

以前よりネット通販に取り組まれている、当社クライアント各社に実情を伺うと「コロナ禍のECは200%以上伸びましたが、収束してきた現在も130%伸び続けています。」だったり「コロナ禍では180 %伸び、巣篭もり需要が落ち段落した現在は落ち着きましたが、それでもコロナ禍で伸びたECの数字に対して昨対100%を維持しています。」など。

さて、直近での大きなギフトイベント、母の日商戦はすでに始まっており、以前から取り組まれているような企業の多くは、商材を準備し、販促を掛け、おおよそのソロバンを弾いていることでしょう。

現在やこれからの市場状況から見た時、来月に控えた母の日のようなギフトイベントを活用し、どう今後に繋げればいいのか?

ズバリ、今日のコラムタイトルである『アフターコロナの売り場と買い場、リアル×ネットで稼ぐために必要なこと。』です。

直販、卸売に関わらず、リアル店舗でも自社のオリジナル商品を取り扱われているなら、母の日で購入される商品や売り場で、どのように顧客にまで持ってくるか?が、中長期的に事業を大きく成長させていく上で、最も重要なことです。

実店舗でギフト商品を探す、贈る人はまず商品を手に取って見ます。今の時代、その時点でネット検索する人もいるでしょう。その時に・・・。

・自社ECサイトでその時々のギフトイベントの特集が組まれているか?

・商品の詳細情報がしっかり記されているか?

・ECサイトでもギフトとしての購入が簡単に出来る仕組みになっているか?

などの準備、用意です。これはたとえ今時点では自社ECの利用が少なくても・・・です。

リアルとネットで見せ方や伝え方、陳列方法は違えども今の時代、売り場、買い場の境界線はない!と強く認識しておくこととともに、ギフトでは、購入者=贈る人が消費者、顧客であることのみならず、実際に手に取る人、使う人は、贈られた人=受け取った人です。この人も現物を見ながら、さらに「どんな商品なんだろう?」「いくらくらいのものを頂いたのだろう?」と、ネット検索される人は多く、今このコラムをお読みいただいているご自身が、消費者目線で考えればすぐに気づかれることでしょう。

充実した魅力あるECサイトづくりをしていることは大前提として、ここからの手法は取扱商品やどんな店舗かなどによってケースバイケースですが、贈られた人の方にも何らかのベネフィットやオファーを与えたりしながら顧客に持ち込む導線を作ることによって、贈る人、贈られる人をダブルで顧客獲得できるのが、ギフトビジネス最大のアドバンテージです。

この積み重ねから顧客がダブルで増えていき、リアル店舗に来店できない時、距離的なロケーションの問題、自店の定休日や営業終了時であっても、365日24時間稼働し続けてくれる、消費者にとっても利便性の高いECが大きく生きてきて、逆にリアル店舗への来店促進も簡単に行うことが出来るようになります。

とはいえ、一朝一夕にできるような簡単なことではないので、様々に深い洞察と仕組みづくりが必要ではあるのですが。

あなたの会社ではリアルとネットの連携構築が出来ていますか?

贈られた人の顧客化まで、深く考えられていますか?

5月・6月連続開催の東京リアル会場&LIVE配信を行う当社セミナーでは、さらに深くギフトビジネス手法を成功事例も交えながらお伝えします。どうぞご参加のほど、ご検討ください。

成長発展を求められる熱い経営者の方との出会いを、心よりお待ちしております。