専門コラム 第186話 いい時、売れている時にこそ、〇〇をやっておかなければ発展する未来は来ない・・・。
「先生、おかげさまで通販年商が1億を超えました!ここから先もどんどん伸ばしていきたいです!」
コンサルティングを行ってきたクライアントのS社長から弾んだお声で、こんなお電話をいただきました。
S社長は続けて「3年前は3千万がやっとでしたので3倍以上になりました。ここから伸ばすにはどうしたらいいでしょうか?」
私はこうお答えしました。
「施策を打つためにデータ分析など、様々にありますがまず手っ取り早く、かつ重要なのは、商品と価格のブラッシュアップですね。」
「売れているのに変える必要がそこまであるのでしょうか?それに商品のブラッシュアップは分かりますが、価格のブラッシュアップとはどうったことですか?」
「商品は中身をしっかり見直してより高品質に、価格も同時にアップさせるのですよ。」
「当たり前のように思われるかもしれませんが、いい時、好調時こそ、しっかりやっておかないと売上が落ちてきた頃には取り返しのつかない状態になるのです。」
今は売れていても、そのうちに”世の中から置いてけぼり” という状態に確実になります。
値段が安いからという理由で買われて好調な場合は異なりますが、ギフト商品で元々売れている商品というのは、価値を評価されて買われているケースがほとんどです。
売れている、好調な時こそ、さらに価値を上げていくのです。
例えばですが、車がいい例だと思います。
トヨタなどの日本車でも、ベンツなどの外車でもとても売れている車種・型であっても常に時代を見据えて、しかも先の未来まで見据えて最新型に更新、いわゆる製品やデザインがブラッシュアップされています。さらに価格も必ずアップされていますよね。
この価格というのは製品、商品の価値を表すものですから、製品がブラッシュアップされればその分、堂々と値上げすればいいのです。単なる値上げではありません。
「そうは言っても、ブラッシュアップしたとしても、せっかく今売れているものの値段を上げれば失う顧客もいるだろう。」
ごもっともです。
ですが、売れているからといっていつまでも同じスペック、同じ価格ではある一定数の人々が買われれば、早かれ遅かれ、必ず先細りしてきます。
一方、この今売れている=今世の中で支持されている状態の製品のブラッシュアップと価格アップすれば、離れる顧客がいる一方、新たな顧客を掴む可能性が大きく広がるのです!
さらに新しい市場まで開拓できる可能性だって大いに出てくるのです!
私はこれまで、売れている、儲かっている、成長しているといって歩みを止めてしまった結果、数年後には凋落の一途を辿った企業をたくさん見てきました。
ですので、携わる企業には絶対にそうはなってほしくないのでこの “ブラッシュアップ”の必要性を強く言い続けています。
また、そのために当社のコンサルティング内容もセミナーで話す内容も、私の頭の中も、常にブラッシュアップをさせ続けています。コンサル業でも然りなのです。
今、あなたの会社は売れているからと言って立ち止まっていませんか?
さらに磨きを掛けて、新しい顧客、新しい市場を取りに行きませんか?